—— わたしたちが信じ、共に生きるもの
カトリックにしてアングリカン:私たちの立ち位置
自由と友愛の独立アングリカン教会(The Independent Anglican Church of Liberty and Fellowship)は、カトリック(公同)の信仰とアングリカン(聖公会)の礼拝と神学に根差した、自由で包摂的な信仰共同体です。私たちは、制度的所属にとらわれず、神の愛に生きるキリストのからだ(教会)として、21世紀の世界の中に福音の光をもたらすことを使命としています。
「独立(Independent)」とは、断絶や反抗ではなく、良心の自由と共同体の責任に基づく霊的自治を意味します。そして「カトリック(Catholic)」とは、普遍的で、全人類に開かれた神の救いのしるしとしての教会の性質を表す言葉です。
私たちは、アングリカンの伝統に忠実でありながら、制度ではなく本質においてアングリカンであり続ける道を選びました。
聖書に立つ信仰
わたしたちは、旧約聖書と新約聖書を、神の霊感によって書かれた救いの書として受け入れます。それは単なる古文書ではなく、現代に生きる者たちにも語りかける、生ける神の言葉です。
聖書は、私たちの信仰、礼拝、倫理的選択、社会的責任に対して、常に問いを投げかけ、慰めと啓示を与える光です。私たちは、学問的知性と祈りの霊性の両面から聖書を読み解く姿勢を大切にします。
三信条と公同信仰
私たちは、初代教会から受け継がれる以下の三つの信条を、普遍的なキリスト教信仰の柱として受け入れます:
・使徒信条(Apostles’ Creed)
・ニカイア信条(Nicene Creed)
・アタナシウス信条(Athanasian Creed)
これらの信条は、三位一体の神を信じ、イエス・キリストの受肉と復活、聖霊の働きと教会の一致を告白するものであり、すべての時代・すべての文化を超えて、キリストの教会が一つであることを証しします。
聖礼典の恵み
私たちは、主イエス・キリストが制定された二つの主要な聖礼典(洗礼と聖餐)を中心に据え、これに加えて以下の五つの礼典(堅信、悔悛、結婚、叙階、終油)を信仰生活における神の恵みのしるしとして大切にしています。
私たちの聖礼典は、神の愛の見えるかたちであり、人生のあらゆる季節において、神が共にいてくださることの確かな証です。
アングリカンの典礼の豊かさ
私たちは、歴史的なアングリカンの公祈祷書(Book of Common Prayer)に基づく礼拝形式を用い、言葉と静けさ、音楽と沈黙、共同体と個人の祈りが交差する、美しく深い典礼の世界を大切にしています。
アングリカンの礼拝は、単なる儀式ではなく、心を開き、霊を養い、行いを照らす霊的訓練の場です。伝統と革新、聖性と自由が調和するその構造は、現代の人々にとっても深い意味を持ちます。
聖職制度と使徒継承
自由と友愛の独立アングリカン教会では、主教(Bishop)、司祭(Priest)、執事(Deacon)という三つの聖職位を保持し、これらは使徒たちから連なる使徒継承(Apostolic Succession)に基づいて整えられています。
聖職者は、教会において単なる機能者ではなく、共同体の中で仕える奉仕者として、愛と責任と祈りをもって導く者です。わたしたちは、聖職を権威の象徴ではなく、共同体に仕える愛のしるしと捉えます。
包摂と対話の神学
私たちは、一人ひとりが神に愛され、尊ばれる存在であることを信じます。性別、出自、性的指向、社会的立場、宗教的経験の違いを超えて、誰もが歓迎され、赦され、共に祈ることのできる教会であることを望みます。
また、教会は世界と断絶する場ではなく、対話と奉仕を通して、世の中に神の愛を示す存在であるべきと考えます。貧しき人、見捨てられた人、声を奪われた人と共に歩む教会、それが私たちの祈りであり、行動です。
私たちが大切にする信仰の姿勢
・聖書の霊的・歴史的真理への敬意
・三信条に基づく普遍的信仰の保持
・礼拝と聖礼典の豊かさを生きる生活
・使徒的な聖職制度と信頼される指導
・多様性を尊重し合う共同体の形成
・現代社会に仕える開かれた教会像
・伝統と自由、理性と神秘の調和
私たちの信仰は、「閉ざされた制度」ではなく、「開かれた招き」です。
古きに根ざし、新しきを愛し、神と共にすべての人のいのちを祝福する、そのような教会でありたいと願っています。